2016年3月24日

ネット時代でもパンフレット型の会社案内が必要な3つの理由

会社案内

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

会社案内はなぜ必要?

インターネットが普及し、今や大小問わず多くの企業がコーポレートサイトを持つようになりました。

しかし、紙もの(パンフレット型)の会社案内は今も健在で、様々な場面で活用されています。

パンフレット型の会社案内は、携帯性に優れ一覧性も高いため、初めて訪問する営業先への挨拶、展示会、新卒採用向けの会社説明会など、数多くの場面で使用されています。

パンフレット型の会社案内の場合は、コーポレートサイト(Webサイト)より、もう少し目的や意図をもったツールといえます。なぜなら、会社案内は基本的に営業ツールとして使用することを想定しているからです。

参考:
会社案内は必要か?パンフ型の役割とコーポレートサイトとの違い

Webとの違いは上記のページをご覧いただくとして、今回は、会社案内が必要な理由を3つご紹介してきたいと思います。

会社案内が必要な理由

会社案内は会社の顔と言われていますが、どのようなシーンで使われるのでしょうか。

会社案内が必要な3つの理由とそれぞれの役割について見ていきましょう。

会社案内が必要な理由1.営業ツールとして必要だから

会社案内がもっとも使われるシーンは営業です。

何も対面営業に限った話ではありません。展示会やセミナー、あらゆる営業シーンで会社案内は威力を発揮します。

交流会やパーティー、展示会やセミナーなどで名刺交換をするとき、口頭だけで自社の事業を説明するとなると、なかなか難しいなと思ったことはありませんか?

先ほどもいいましたが、携帯性が優れており、すぐに取り出せて渡せるのはWebにはない強みです。(「インターネットを見てください」というのも少々傲慢な物言いですよね…)

製本されたものでも、PowerPointで制作されたものでも良いのですが、会社案内があるとないとでは、自社の紹介というのは中々難しいものです。

パンフレット型(紙)の会社案内は、基本的に対面営業での使用や展示会・イベントでの配布を目的としたPush型の営業ツールであり、営業マンが自社をプレゼンし、強みをアピールするためのツールなのです。

参考:
会社案内は必要か?パンフ型の役割とコーポレートサイトとの違い

特に、新規顧客への挨拶の際には、会社案内は必須です。

先ほども言いましたが、自社の概要や事業内容を口頭だけで説明するのはなかなか難しいものです。

しかし、言葉で説明しづらい事業内容も、パンフレットであれば写真やイラスト、図を使った解説が可能なので、クライアントからの理解をより深めることができます。

また、「会社案内がある会社=(イコール)ちゃんとした会社である」という信頼やブランディングの向上にもなります。

時間がなければ渡すこともできます。

手元に保存されやすい会社案内は、長い時を経て何かしらの商談に繋がることだってあるのです。

会社案内が必要な理由2.採用・求人ツールとして必要だから

会社案内は、採用・求人ツールとしても使用されます。

営業用の会社案内を、会社説明会で配布する場合もありますが、殆どが採用向けで別に制作されています。

特に学生にとって馴染みのない業界であったり、BtoBがメインの企業の場合、理解が難しかったり「学生にとって魅力的な企業」として魅せるには程遠い内容であるからです。

そのため、採用・求人のための会社案内には、営業ツールとしてのものとは別のコンテンツ設計が必要になります。更に、新卒採用向けと中途採用向けでも内容は異なってきます。

(採用人数の多さなどから、中途採用向けのパンフレットはあまり作られることがありません。)

採用・求人ツールとしての会社案内は、入社後のイメージを具体的にし、学生の不安を払拭するという目的があります。

また、馴染みの薄いBtoBにおいては、より具体的に事業内容を知ってもらうため、親しみを持ってもらうため、という目的もあります。

時間に限りのある会社説明会では、説明しきれない事業の詳細や、社員の生の声を伝えられる先輩社員のインタビュー、よくある質問など、会社の良さを伝えるのはもちろん、エントリーする人の不安を一掃することができます。

間接的には、イメージと実情をすり合わせることで入社後の離職率を下げることにもつながります。

採用ツールとはいっても、対象は応募を考えている本人だけではありません。特に、新卒向けであれば、学生のご両親が読むといったことも考えられます。

ご両親に「どのような会社なのか」をご理解頂くことも、有能な人材を採用するための大事な要素の1つです。

会社案内が必要な理由3.IR(インベスター・リレーションズ)ツールとして必要だから

IR(インベスター・リレーションズ)とは、企業が投資家や株主に向けて、財務、業績、経営方針などの情報を発信する活動全般のことです。

上場企業であれば、会社案内は株主や投資家向けのIRツールとしての役割も担います。

しかし投資家向けには、会社案内とは別に専用のIR資料が用意されていますし、即時性の高いWebサイトでの情報公開がIRのメインと言えます。

ちなみに、海外向けの会社案内に売上や業績の項目が少ないのは、別途IR資料でカバーしているから、という話もあります。

パンフレット型の会社案内が必要な3つの理由 まとめ

タブレット型端末を使用して営業を行う企業も増加していますが、パンフレット型の会社案内はまだまだ健在です。

最近では、紙と同じ内容の会社案内をPDFとしてWebサイトに公開、ダウンロードできるようにしている企業もあります。

会社案内の利便性は、どのような会社なのか知ってもらうために必要な内容を1つにまとめ、簡潔に表わしているところにあります。

てっとり早く自社を紹介するには、これほど適したツールはありません。

もし、新たに会社案内を作ったり、リニューアルを検討されているのであれば、下記のサイトを参考にしてみてください。

参考:
会社案内を作る「何となく」を明確な目的に変える方法