2015年9月17日

売れるチラシ、来店促進するチラシを作る10の要素とは

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

商品が売れるチラシには特徴がある

商品が売れるチラシ、来店促進に繋がるチラシを作っていますか?

「そんなチラシができたら苦労はしないよ」

というあなたは、一体どれ位チラシの作り方に気を使っているでしょうか。

私は仕事でいろいろな業種、いろいろな商品のチラシを見ることが多いのですが、売れるチラシにはあって、売れないチラシにはない要素がいくつかあります。

つまり、売れるチラシの要素を満たしていれば、これまでよりもチラシに期待ができるということです。

それではさっそく、売れるチラシを作るために必要な10のチェックポイントを押さえていきましょう。

売れるチラシの要素1.内容が1秒で伝わるものにする

私たちが1日に触れる広告は6,000種類あると言われています。当たり前ですが、6,000種類全てを覚えているわけがありません。

1つの広告に注目する時間はせいぜい1秒程度。そして、興味がある広告だけ内容を吟味したり、ちょっとより分けたりしているのです。

そのため、1秒見たら内容が伝わるもの、明確なインパクトを残せるものにしなければいけません。

売れるチラシの要素2.広告目的は1つに絞る

チラシは、新規オープンなのか、セール情報なのか、社員募集なのかを明確にしなければいけません。

つい1枚のチラシにさまざまな広告要素を詰め込んでしまうのですが、それは効果がないどころか、逆に全く注目してもらえなくなってしまいます。

要素1でお話したように、私たちは多くの広告に触れています。無意識にでも記憶に残るようにするために、たった1つの目的に絞り込んでください。

売れるチラシの要素3.お店の地図は誰にでもわかりやすいもの

店舗が集客目的に出すチラシには必ず地図が必要です。

そこで、広告スペースを優先してしまい、簡略地図しか記載していないチラシを見かけますが、これは非常にもったいない行為です。

いくら打ち出したい内容が重要でも、集客目的である以上、顧客にそのお店に行くイメージをさせなければいけません。

「地元の人ならわかるだろう」という考え方は危険です。地図は詳細までわかりやすく作り、周辺写真があるとなお良いですね。

売れるチラシの要素4.電話番号、自社サイト表示はわかりやすく

顧客の行動として、接触する要素の目的は必ず押さえておきましょう。たとえ集客目的だとしても、連絡手段や情報収集が全くできないチラシは安心感がなく、集客にも繋がりません。

電話番号…緊急度が高く、明確な質問がある顧客が接触してくる
メールアドレス…緊急度は低いが、質問がある顧客が接触してくる
自社サイトURL…興味があって、情報収集したい顧客がアクセスする

売れるチラシの要素5.写真によってイメージをさせる

人が何らかのアクションをする際は、必ずイメージをしてからです。

可愛い服、美味しそうな料理、優しそうな店主、素敵なお店などに興味を持つから、電話、メール、来店などのアクションに繋がります。

できれば、物(商品写真)、人(スタッフ写真)、環境(店舗写真)があると、顧客は明確にイメージができるようになるでしょう。

売れるチラシの要素6.口コミ、レビューを載せる

口コミ、レビュー、レコメンドという言葉を聞いたことがあると思います。

広告は、「これすごい商品だから買ってください!」と自分で言うよりも、「これとっても良い商品だったから買った方が良いよ!」と人に言ってもらった方が売れます。

実際に満足してもらった顧客の声をチラシに載せることで、商品価値が高まります。また、顧客の声を可視化することで、スタッフのモチベーションアップにも効果があるでしょう。

売れるチラシの要素7.写真に端的なキャプションを入れる

写真を使うと、文章よりもわかりやすく多くの情報を伝えることができます。

ところが、写真は人によって情報の伝わり方が違う場合があります。これを心理学用語でクレショフ効果と呼びます。

クレショフ効果とは、関係がない映像を連続で見せると、無意識のうちに関係性を創りだしてしまう効果のことを言います。

心理学者のクレショフは、無表情の男性の写真と全く関係がない写真3枚「1.スープ皿の接写、2.棺の中に入った遺体写真、3.ソファに横たわる女性の写真」を組み合わせて、それぞれを3パターンに分けた被験者見に見せました。

1の被験者は無表情の男性が空腹であると言い、2の被験者は無表情の男性が悲しんでいると言い、3の被験者は無表情の男性がソファの女性に欲望を抱いていると言いました。

参考:営業マン必見!仕事に使える31の心理学テクニック│社長が見るブログ

このように、勝手なイメージによって、全く逆の印象を与えてしまわないように、写真の近くにはキャプションを入れておきましょう。

売れるチラシの要素8.オファーを明確にする

チラシは、商品を買って欲しい、来店して欲しいなど、明確な要望が記載された広告です。このような広告は、顧客にとってオファー(メリット)がある方がより効果が高まります。

たとえば、セール情報だったり、クーポン券だったり、ノベルティのプレゼントだったり、がオファーです。

これらのオファーがあるからこそチラシは注目され、イメージされ、アクションに繋がります。

売れるチラシの要素9.チラシに有効期限を持たせる

チラシには必ず有効期限が必要です。特に、要素8のオファーに対して、明確な有効期限を表示しておかなければ、いつでも良いと言っているようなものです。

それでは、チラシとしての効果は薄まります。あなたはチラシを使って、なるべく早いタイミングで効果を得たいはずです。

時間を意識させることで、顧客のアクション時期をわかりやすくしましょう。

売れるチラシの要素10.効果測定要素を持たせる

広告で一番重要なことは、知ってもらうこと、そして、次に繋げることです。以前も書きましたが、広告は必ず効果を測り、より良い効果を求めて、改善していかなければいけません。

広告は繰り返し行うことで、認知率を高めて、効果を上げていくものです。そして、繰り返していく過程で、より期待値が高い方法を試行錯誤していきます。

1~2回のチラシ配布で成果を期待できる業種や商材もあるとは思いますが、運にもよりますし、稀なことです。

単純接触効果の概念を用いた考え方で、セブンヒッツ理論というものがあります。人は、広告や情報に3回接触すると、その製品を認知する確率が上がり、7回接触すれば、購入に至る確率が上がるというものです。

参考:基本を押さえよう!チラシの効果を最大に高める3つのポイント

クーポンやアンケートで効果を計測しつつ、繰り返して費用対効果を上げていきましょう。

売れるチラシを作るためのチェックポイントまとめ

広告とは、商品と企業規模にマッチした範囲で行う販売促進のための手段です。

広告を行ったからといって、ぐに売上に繋がらないかもしれませんが、繰り返し広告を行うことで、必ず結果を出すことができるようになります。

結果とは、費用対効果が合ってくるということです。

もし広告にすぐの結果を求めるのであれば、オファーをあり得ないものにすれば良いのです。たとえば、「純金のネックレスを店頭抽選で100名様に500円で販売!」などです。

これは来客に繋がりますが、単なるカンフル剤なので、2度同じことはできません。要素10の効果測定はできないでしょう。

今後も継続的に、商品販売、来店に繋げたければ、広告は繰り返し行い、長いスパンで最適な方法を作り上げていくしかないのです。

そして、そのためにはなるべく効果が高いチラシを作らなければいけないのですが、その要素が盛り込まれていないことが非常に多いため、今回10のチェックポイントとしてお伝えしました。

もし、この売れるチラシを作るための10のチェックポイントを満たしていない広告を行っているなら、今すぐ改善してみてください。

これまでよりも、圧倒的に成果が出やすくなるはずです。チラシの配布方法にも気をつけて、素晴らしいチラシで、圧倒的な売上が作れるように、がんばってください。

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