2015年8月5日

デザイン打ち合わせで失敗しない6つの方法~クライアント編

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

打ち合わせベタなクライアントは意外と多い

さて、今回はあなたがクライアントとして出席する印刷、デザインの打ち合わせで失敗しない方法のお話をしたいと思います。

前回は、あなたがデザイナー、営業マンとして仕事を受ける際の、印刷、デザインの打ち合わせで失敗しない方法でした。

なぜか業務の度にミスをしてしまうデザイナー、営業マンは、打ち合わせの内容をもう一度チェックしてみましょう。

・なぜだかいつも打ち合わせが長引いてしまう
・納期までに作業が間に合わない
・良い案件だと思ったのに利益が出ない

もしこんな心当たりがあるなら、その原因は全て打ち合わせの中に詰まっているかもしれません。

参考:デザイン打ち合わせで失敗しない7つの方法~デザイナー編

広報担当や販促担当のあなたは、印刷やデザインの打ち合わせをする際に気をつけていることはありますか?

なぜか仕上がった印刷物やデザインに毎回納得できず、思い描いていた販促に繋がらないという広報担当や販促担当の方は、打ち合わせの内容をもう一度チェックしてみましょう。

・できあがりデザインがピンとこない
・印刷物が納期に間に合わない
・デザイナーのスキルがわからない

もしこんな心当たりがあるなら、その原因は全て打ち合わせの中に詰まっているかもしれません。

というわけで早速、クライアントである広報担当、販促担当が印刷、デザイン打ち合わせで失敗しない6つの方法をご紹介していきます。

打ち合わせで失敗しない方法1.デザイナーのスキルを確認する

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デザイン、イラストの依頼が失敗する原因として、デザイナーのスキルだけではなく、作業のやり方や仕事への取り組む考え方などが原因になる場合があります。

案件の難易度や納期をどのようにこなせるのか、作業中に何らかのトラブルが生じた場合に最後まで業務遂行できる能力(保険)があるのかを確認しておきましょう。

チェック項目は以下の通りです。

・過去の作品をチェックする
・発注したい内容に類似した経験があるか確認する
・発注したい内容が対応可能か確認する
・説明した案件内容に対する意見を求めてみる
・制作のガイドラインや仕様書があるのかを確認する
・写真や素材などのガイドラインがあるのかを確認する
・営業時間、曜日などの確認をする
・連絡手段や連絡の取りやすさの確認をする

打ち合わせで失敗しない方法2.原稿を渡して打ち合わせを行う

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いくら優秀なデザイナーでも、内容が伝わらないとデザインはできません。せっかくの打ち合わせにイメージを膨らませてもらえないのは非常に時間がもったいない。

必要な物が決まっているなら、原稿を作成して、それを渡して打ち合わせを行いましょう。事前にメールで送っておけば、さらに意味がある打ち合わせを行えます。

もし機密事項が含まれているなら、その場で機密保持契約を結んでから原稿を渡すか、事前に機密保持契約を結んでおいてください。

機密保持契約は業務契約書ではありません。社内稟議が面倒、またはデザイナーや印刷会社のスキルを測りかねているからと言って、内容を伝える準備をしないのは失敗の元です。

打ち合わせで失敗しない方法3.デザイン確認の流れを明確にする

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後からトラブルの原因になりかねないものが、ラフの定義です。

1.原寸サイズ用紙に手描きのラフ制作
2.デジタルデータでワイヤーフレームに近いラフ制作
3.デジタルデータで最終形に近いラフ制作

あなたはラフと聞くとどれを思い浮かべますか?1、2、3の順で作業は進んでいくのですが、デザインラフは人によって定義が変わります。

1の確認を行わないと、思っていたイメージが媒体に合わない可能性があります。
2の確認を行わないと、配置などがイメージと違う場合があります。
3の確認は必ず行うべきものです。

全て、スムーズに業務進行をするために必要な確認行為です。ラフの定義は重要なのですが、もっと重要な事はどの段階で双方が確認し、遅滞なく修正指示を出すかという意識合わせです。

打ち合わせで失敗しない方法4.印刷物の最適な枚数を確認する

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紙の印刷物の場合、たとえ手元に必要な枚数が明確だったとしても、最適な枚数を聞いてみましょう。

・印刷物をどのような用途で使うのか
・誰にどういう方法で配布するのか
・どのような結果をあげたいのか
・これまでの他での販促物を使った結果などの実績

これらを踏まえた上で、最適なアドバイスをもらえるはずです。そしてアドバイスに明確な理由があるデザイナー、営業マンであれば、ある程度信頼しても良いでしょう。

打ち合わせで失敗しない方法5.内容を把握してもらった上で納期確認をする

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デザイナー、営業マンに案件内容を理解してもらったら、こちら側の納期を伝えて、それがどの程度妥当性があるのか判断をしてもらいましょう。

その時、デザイナーや営業マンに言ってもらいたい言葉は「やります。納期までに間に合わせます」という決意表明ではなく、「やれます。納期までに間に合います」という可能不可能の判断です。

可能な理由、不可能な理由を明確に聞くことができれば、後のスケジュール調整で考慮することができるようになります。

打ち合わせで失敗しない方法6.お金の発生条件、追加分の発生条件を確認する

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あなたはきっと、「ところで、概算見積りでおいくら位でしょう?」と聞くはずです。

内容が詰まりきっていない段階で話を聞いても、回答には幅があるか、濁して回答されるでしょう。

もちろんクライアントサイドとしても、デザイン確認段階でいろいろな修正指示や要望を盛り込みたいこともあるでしょう。

そこで、料金の追加見積りの定義や発生条件を事前に確認しておきましょう。また、現段階での機能認識、スケジュールに認識などを確認しておきましょう。

打ち合わせ最中ではなかなか難しいと思いますので、見積りよりも前に、しっかりとした見積り項目を◯日までに出して欲しいと伝えるようにしましょう。

見積り自体に料金が発生するようなデザイナー、印刷会社……はないとは思いますが、そのような業者は選ばないようにしましょう。

打ち合わせで失敗しない6つの方法~クライアント編まとめ

デザイナー編と同様、これで全てのトラブルを回避できるわけではありません。

しかし、打ち合わせで起こるお互いの勘違いを防ぐことができれば、案件全体のトラブルが少なくなることは間違いありません。

デザイナー、営業マンとクライアントの関係性は、どちらが上、どちらが偉いということはありません。

仮にクライアントのあなたがお金を払う立場だとしても、業務の対価として支払われる金額を見極めて、フィフティーフィフティーの関係を作れるようにすると、スムーズに仕事が進むはずです。

いざトラブルが起こってしまうと、双方が嫌な思いをしてしまいます。誠意を持って、はっきりと自分の意見を主張する、良い打ち合わせをしてください。

もしあなたがデザイナーや営業マンの立場なら、うまく打ち合わせを進めるために、以下を参考にしてみてください。

デザイン打ち合わせで失敗しない7つの方法~デザイナー編