2016年4月13日

リーフレットの折り方14種類と用途、制作時や印刷時の注意点

リーフレットの種類

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

リーフレット種類や作成時の注意点とは

リーフレットとは、パンフレットなどの冊子とは違う一枚刷りの印刷物のことです。

リーフレットとは、二つ折り、三つ折りなどに折られたフライヤーだと思えば良いでしょう。

チラシ、フライヤーとの一番の違いは、折りが入った形状です。そのため、用途はチラシ的な宣伝よりも、商品、サービスを記載したミニパンフレットの意味合いが強く、サッと渡せて持ち帰りやすいことが魅力です。

参考:
よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップ(POP)の違い

印刷物にやそれぞれの用途に適した種類がありますが、リーフレットは、薄く折りたたんでコンパクトに持ち歩けるため、チラシやカタログ、会社案内と幅広い用途に使われています。

しかし、リーフレットと一口にいっても2つ折のようなシンプルなものから観音折りまで様々な形状があります。

また折り方によって表・裏の表紙の面が変わったり、それぞれの折り方で読む人の視線の動きが変わるため、ページ構成に注意して制作しなくてはいけません。

そこで今回は、リーフレットの種類(折り方)とそれぞれの特徴、制作時の注意点をご紹介したいと思います。

リーフレットの種類1:二つ折り

二つ折

二つ折りは一枚刷りを2つに折り、4ページの構成にした印刷物です。お馴染みの形ですね。

チラシや会社案内、カタログなどで使用されています。

通常は長辺をセンター(真ん中)で分けますが、短辺をセンター折りしたり、折位置をずらす場合もあります。

リーフレットの種類2:巻き三つ折り

巻き三つ折り

1枚を三等分し、端の一面を内側に折り、反対側の一面をかぶせるように折ります。6ページの構成になります。

こちらも、チラシや会社案内、カタログなどでよく見かけます。

注意して欲しいのは面の幅です。内側に折り込む面(中巻面といいます)は、他の面より1.5mm以上短く作成します。

ちなみに、A4チラシの三つ折りは、洋長3封筒や長3封筒に封入する際に適した折り方です。

リーフレットの種類3:外三つ折り

外三つ折り

こちらも巻き三つ折り同様、1枚を三等分しますが、両端の二面は外側におります。

見た目がZの形に似ているので、Z折とも言われています。

リーフレットの種類4:外4つ折り

W折り

1枚を四等分し、アルファベットのWのように折ります。全部で8ページの構成です。1面が縦長で、パンフレット類によく見られる形ですね。

W折りとも言われています。

リーフレットの種類5:巻四つ折り

巻四つ折り

二つ折り(長辺を二つに折る)後、もう一度二つに折ります。全部で8ページの構成です。

リーフレットの種類6:巻々四つ折り

巻々四つ折り

四等分した紙面を、端から順に中に折り込みます。全部で8ページの構成です。

気をつけて頂きたいのですが、面の長さは全て同じではありません。

一番中に折り込む面を表紙面より6mm短く、次に折り込む面を表紙面より3mm短く作成します。

リーフレットの種類7:開き観音折り

開き観音折り

長辺の両端面を内向きに折り込みます。

折り加工後は両端が重ならないよう1mm程度の隙間が必要です。

リーフレットの種類8:観音折り

観音折り

四等分した紙面の両端を折り込み、さらに2つ折りします。観音開きのように開く事ができます。

気をつけて頂きたいのですが、面の長さは全て同じではありません。

外側の2面は他の面より3~5mm短く作成して下さい。

リーフレットの種類9:外五つ折り

外五つ折り

五等分した紙面を蛇腹状に折ります。W折に一面が追加されたようなイメージです。

リーフレットの種類10:外六つ折り

外六つ折り

六等分した紙面を、蛇腹のように山折り谷折りを交互に5回折ります。蛇腹折り5山とも言われています。

リーフレットの種類11:クロス八頁折り

クロス八頁折り

長辺の2つ折りを2回繰り返し、裏表あわせて8の面をとる折り方です。一般的には4つ折りとも言われています。

洋2封筒にA4チラシをいれる際に適しています。

リーフレットの種類12:クロス十六頁折り

クロス十六頁折り

長辺の2つ折りを3回繰り返し、表裏あわせて16の面をとる折り方です。

リーフレットの種類13:MAP折り

MAP折り

外4つ折り(W折り)したものをクロスに2つ折りする折り方です。

地図によく使われる折り方です。駅や空港などにある観光案内でもこの形はよく見かけます。

リーフレットの種類14:片袖折り

片袖折り

片面半分を二等分し、Z折のように外側に折ります。

この折り方は、リーフレットより、雑誌に付いたポスターなど、冊子タイプの印刷物の折り加工として使われる機会が多いです。

リーフレットの種類と注意点まとめ

折り加工は、配りやすさや封入のしやすさなどから、様々な印刷物で使用されています。

折り方次第で、一面あたりの面積、表表紙や裏表紙の位置、開封した時の見え方なども変わります。

また視線の動きも、折り方によって、上から下、左から右隣、右端から左端、ジグザグ等と変わってきます。

このような特徴があるため、レイアウトやデザインに一層気を配る必要があります。

もしあなたが会社案内やパンフレット類を作成することになったら、今回ご紹介したリーフレットの種類や特徴を参考にしてみてください。

よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップ(POP)の違い