社内文書にも便利!よく使う校正記号31種類

社内文書にも便利!よく使う校正記号31種類

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目次 ▼

校正記号を知っていますか?

あなたは社内で印刷物をつくる時、しっかり校正していますか。

校正とは、原稿とゲラ(校正刷り)を対照して、誤字や脱字などの誤りをチェックし、修正指示する作業です。

印刷後に誤りが発覚した場合、刷り直しには膨大な時間と手間、コストがかかります。そのようなリスクを回避するために、校正は正しく行わなければいけません。

参考:
印刷後はヤバイ…校正で誤字脱字の誤植を見つける7つの方法

そして、校正には文字の修正、文字組の修正などをわかりやすくするために、JIS(日本工業規格)で規定されている「校正記号」があります。

校正記号というと、印刷・出版業界特有のイメージがあるかもしれませんが、印刷物は、印刷業者に発注するものばかりではありません。社内文書でも、確認を行わなければいけないことは多いはずです。

校正記号を使いこなすことで、校正の速度と精度を上げることができ、印刷業者に校正を依頼する場合もスムーズなやり取りができます。

そこで今回は、文章を作成する方、印刷物にかかわる方なら知っておきたい、よく使う校正記号の種類をご紹介します。

校正記号の基本記入方法・ルール

校正記号の基本ルール1.赤のボールペンで書く

まず、校正記号の使う際のルールですが、校正記号は赤ボールペンで書きます。

太いボールペンや蛍光ペンは、記号が分かりにくくなるので使いません。ただし、補助的な指示や赤色だけだと煩雑になる場合は、他の色を使うこともあります。

校正記号の基本ルール2.対象の文字の上には書かない

一部の併用記号を除いて、修正指示は、原則カタカナで記入し、対象の文字や記号の上には書きません。

校正記号NG

校正記号の基本ルール3.引出線は文字や記号に被せない

また、引出線は、同じ行にある修正箇所の前後にくる文字や記号に被らないようにし、別の箇所の引出線と交差させないようにします。

校正記号NG

よく使う校正記号の種類とその使い方

具体的な校正記号の手記号と併用記号をご紹介します。

よく使う校正記号1.誤字の修正

誤字がある場合は、斜線を上書きするか、丸で囲みます。

校正記号修正

2文字以上の誤字を修正する場合は、最初と最後の文字に斜線を上書きして間の文字を横線で上書きするか、文字列全体を丸で囲みます。

校正記号

濁点が抜けている場合は、濁点だけを記入するのではなく、文字全体を直して記入します。

どれをどう直したのか分からなくなるため、修正ペンの使用や元の文字が見なくなるほど塗りつぶすのはNGです。

また、引き出し線があまりに長過ぎたり、引き出し線同士が交差したりしないよう注意しましょう。

修正指示を取り消す場合は、元の文字近くの余白に「イキ」と書き込み、修正箇所を線で上書きして取り消します。

校正記号修正3

よく使う校正記号2.削除&詰め

不要な文字を修正し、詰める場合、引き出し線の先に「トル」と記入します。

校正記号修正4

紛らわしい校正の場合は工夫して確実に修正指示を出します。例えば、メルカーをメルカトルに直したい場合、「ー」に上から線を引いて「トル」と書くのではなく、「メルカー」全体を丸で囲うなどして「メルカトル」と修正指示を出したほうが確実です。

校正記号修正6

よく使う校正記号3.削除&空白

削除後に空白をそのまま残したい場合は「トルアキ」もしくは「トルママ」と記入します。

校正記号修正5

よく使う校正記号4.文字や記号、句読点の挿入

脱字の修正など、文字や記号、句読点を挿入する時には、挿入する位置に「∧」または「>」(縦書きの場合)をつけ、、引き出し線を引いてアルファベットの「y」のように記入し、挿入する文字を2本の線の間に記入します。

校正記号修正8

よく使う校正記号5.直音から小書き仮名への変更

直音を小書き仮名(ぃ・ィ っ・ッ 等)へ修正する場合に使う校正記号です。

直音▶︎小書き仮名

よく使う校正記号6.小書き仮名から直音への変更

今度は、逆に小書き仮名から直音へ修正する場合に使う校正記号です。

小書き仮名▶︎直音

よく使う校正記号7.文字の入れ替え

文字を入れ替えるときは、「逆S字」または「S」で入れ替える文字同士を間にはさみます。文字同士が離れている場合は、入れ替える文字を◯で囲い、矢印で指示します。

校正記号入れ替え

よく使う校正記号8.ルビ(振り仮名)を付ける

ルビを付ける場合に使う校正記号です。

ルビ追加

熟語など2文字以上の言葉にルビを使う場合は以下のようになります。

ルビ追加

よく使う校正記号9.ルビ(振り仮名)の取り換え

ルビを取り替えるときは通常の誤字と同様、斜線に引き出し線を引いて修正内容を指示します。

ルビ修正

よく使う校正記号10.ルビ(振り仮名)の削除

ルビの削除も通常の文字削除と同様、引出し線の先に「トル」を記入します。

ルビ削除

よく使う校正記号11.改行

行を変えて更に段落始まりの文字を字下がりにしたい場合に使う校正記号です。

改行にする

もちろん、字下げをしていない文は改行時の字下げはありません。通常は1字分を下げますが、欧文などでダブルスペースで本文が構成されている時は全角スペースをダブルスペースで入れて字下げします。

よく使う校正記号12.次の行へ移す

文字の挿入などで、指定の文字を次の行へ移すときに使います。

文字送り2

よく使う校正記号13.前の行へ移す

文字送り1

よく使う校正記号14.改行の取り消し

改行をやめて前行に続ける時には行頭字下げのスペースは削除して続けます。

改行取消

よく使う校正記号15.字間の調整

字間の空き量を表現するためには1文字の大きさを基準に考えます。本文でも見出しでも、それぞれのところの文字の大きさが基準になります。

1文字分は全角、1/2文字分は二分、1/3は三分、1/4は四分と書きます。

字間調整3

よく使う校正記号16.空いている字間をベタ組にする

字間や行間がない状態をベタと言います。ベタ組にする場合は下記のように記入します。

字間調整

よく使う校正記号17.詰め組をベタ組にする

詰め組をベタにする場合は、「ベタニモドス」と記入します。

字間調整2

逆に、字間が広がっているのを通常の字間にする時は字間ベタと記入します。

よく使う校正記号18.フォント(書体)の指定

フォントの指定は、明朝体にする時は「明」を○で囲むか「ミン」と記入し、ゴシック体にする時は「ゴ」か「ゴチ」と記入します。欧文フォントで明朝体に該当するのは「ローマン」、斜体は「イタ」と書きます。太字に相当するのは「ボールド」です。

フォント指定1

特殊書体はフォント名を記入します。

よく使う校正記号19.小文字の変更

少なければ丸で囲って、多い時は文字の上部に線を引いて、「小」を◯で囲むか、「ℓ.c.」と書きます。

小文字

よく使う校正記号20.大文字の変更

該当する文字の下に三本線を引きます。小文字と同じく「大」を◯で囲んでもOKです。

大文字

よく使う校正記号21.下付き文字の指定

普通の文字を下付き文字にしたい場合は、文字を「∧」で囲みます。

普通▶︎下付文字

よく使う校正記号22.下付き文字を普通に戻す

普通の文字に戻す場合は、下付き文字を「∨」で囲みます。

下付文字▶︎普通

よく使う校正記号23.上付き文字から下付き文字にする

上付き文字を下付き文字にする場合は「∧」を二つ重ねた記号で囲みます。

上付き文字▶下付き文字

よく使う校正記号24.上付き文字の指定

普通の文字を上付き文字に指定したい場合は、文字を「∨」で囲みます。

普通▶上付き文字

よく使う校正記号25.上付き文字を普通に戻す

普通の文字に戻す場合は「∧」で囲みます。

上付き文字▶普通

よく使う校正記号26.下付き文字から上付き文字にする

下付き文字を上付き文字にする場合は文字を「∨」を二つ重ねた記号を使います。

下付き文字▶上付き文字

よく使う校正記号27.圏点などの指示

圏点を指示する場合は、文字の上(横書き)又は右(縦書き)に「﹅」または「・」を下記、「)」または「⌒」をつけて指示します。

圏点

よく使う校正記号28.傍線、下線、抹消線を指定する

傍線、下線、抹消線を指定する場合は、それぞれ傍線、下線、抹消線を引いた上で「傍線」、「下線」、「抹消線」を丸囲みで書いて指示します。

傍線

よく使う校正記号29.句読点の指示

「.」や「,」「、」「。」など句読点を挿入する時は、「∧」または「<」(縦書き)をつけて記入します。 校正記号修正9

よく使う校正記号30.中点類の指示

記号の場合は紛らわしい場合もあるので、指示がわかりやすいよう注意が必要です。

中類点を示す場合、中黒(・)は□(四角)、コロン(:)は○(丸)で囲みます。セミコロンそのままでOKです。

校正・併用記号

よく使う校正記号31.紛らわしい文字の指定

紛らわしいものは説明をつけます。ハイフン、ダッシュ、マイナス、オンビキはとても似ているので、何を挿入したいのかカタカナの説明をつけ、丸で囲います。

紛らわしい

よく使う校正記号まとめ

校正記号は、文章だけでなく、字間や行間、紙面のレイアウトなど、印刷物のあらゆる修正指示が可能な記号です。

すべての校正で校正記号を使わなければいけないわけではありませんが、確実に修正指示が伝わる方法なので、ぜひ活用してみてください。

誤字脱字をしっかりと発見する校正方法を知りたい方は以下をご参考に。

参考:
印刷後はヤバイ…校正で誤字脱字の誤植を見つける7つの方法

ゲラでの校正は、誤りを見つけやすいメリットがあります。パソコン上で確認するよりも、一度紙に印刷してじっくり読みこんだ方が、間違いに気づきやすくなります。

上記のよく使う校正記号の中でも本当に頻繁に使うものは一部だけなので、この機会に覚えておけば、普段の文章修正の時間が短縮できるはずです。

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