印刷やデザイン発注を確実に成功させる7つの確認事項

印刷やデザイン発注を確実に成功させる7つの確認事項

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印刷物は間違いがある前提で確認する

今回のテーマは、印刷物を失敗しないための確認ポイントです。

以前、デザイナーとクライアントに分けて、打ち合わせで失敗しないコツをお伝えしました。それは、デザイン作成に入る前のお話です。

参考:
デザイン打ち合わせで失敗しない7つの方法~デザイナー編
デザイン打ち合わせで失敗しない6つの方法~クライアント編

印刷物にしても、印刷以外のデザインにしても、人間が作るものなので、必ず間違いはあります。

例えば、冬場に火の元に注意しなければいけないというキャンペーン用ポスターを全都的に作成するとしましょう。

「火事になったら、速やかに避難してくさだい。」

本文の一部がこのように間違っていた場合(間違いがわかりますか?)、あってはいけないことですが、刷り直しができない期間の話しであれば、ものによっては許容レベルかもしれません。

「家事になったら、速やかに避難してくさだい。」

ところが、このように間違っていた場合はアウトです。目的が火事に注意することにもかかわらず、家事では意味がわかりません。

ここまでのものは極端な例ですが、このような印刷ミスを避けるためには、印刷発注をしたクライアント側でも、印刷会社などの運用オペレーションが正しく行われているか注意しておきたいところです。

そこで今回は、印刷やデザイン発注を確実に成功させるためにクライアントが確認する7つの事項をお話したいと思います。

印刷発注の確認事項1.印刷物と目的を伝える

このようなデザインにして欲しい、この色を使って欲しいと伝えるのは良いのですが、そもそもの目的が伝わっていないと、仕上がりに認識のズレが出てしまいます。

印刷物であれば、リーフレットなのか、パンフレットなのか、チラシなのか、フライヤーなのかのイメージを伝えます。

参考:
よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップの違い

次に、どのような人達に何をしてもらうために印刷物を発注するのかという目的を伝えます。

その後、デザインイメージや色を伝えます。

できあがる印刷物が今まで世の中になかったもの、ということはまずありえないので、同じようなターゲット、コンセプトで作られた印刷物があるならば、見せてもらうと良いでしょう。

よりイメージが固まり、認識ズレがなくなるはずです。

印刷発注の確認事項2.進行表(スケジュール)のチェック

印刷を依頼した際は、必ずスケジュール表を紙、またはデータでもらうようにしましょう。

口頭でスケジュールを伝えてもらうのはトラブルの元です。

印刷は大きくわけて、デザインパートと印刷パートに分かれます。

印刷パートは、機械の稼働状況や実印刷、実加工の時間が決まっているため、ある程度きっちりした日数になりますが、デザインパートは、お互い確認のやり取りが発生するため、スケジュールがあいまいになりがちです。

納期が決まっている印刷物ほど、クライアント側のチェック作業が重要になるため、スケジュール表をもらうことは、印刷会社にとっても、クライアントにとっても、仕事をするうえでの心構えになります。

印刷発注の確認事項3.用紙のチェック

印刷物は紙のサイズや紙の質によって、印刷後の仕上がりイメージが変わる可能性があります。

用紙は、サイズ、厚さ、種類があり、それぞれ選び方によって、どのような印刷物に適しているかが変わります。

用紙のサイズ-A版、B版とは?
用紙の厚さ-kgとは?
用紙の種類-上質、コート、マットコートとは?

参考:
基本の用紙サイズ、厚さ、種類を把握して効果的な印刷を!

自分たちが目的とする印刷物とターゲットを伝えたら、適したサイズ、厚さ、種類は、必ず印刷会社に聞いてください。

そして、そのサイズ、厚さ、種類の用紙を使った印刷物の見本を見せてもらい、イメージと合っているか確認してください。

印刷発注の確認事項4.原稿、ラフ、校正刷りでチェック

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印刷物が仕上がるまでに、最低でも3回大きな確認が行われます。

それが、原稿チェック、ラフチェック、校正刷りチェックです。この3回のチェックにはクライアントも携わります。

まず、クライアント側で原稿をまとめる、または印刷会社でまとめた原稿のチェックを依頼されます。

次に、ラフが仕上がったときに、ざっくりした構成と配置のチェックを依頼されます。注意点としては、ラフがどのように定義されているかです。

後からトラブルの原因になりかねないものが、ラフの定義です。

1.原寸サイズ用紙に手描きのラフ制作
2.デジタルデータでワイヤーフレームに近いラフ制作
3.デジタルデータで最終形に近いラフ制作

さあ、あなたはラフと聞くとどれを思い浮かべますか?1、2、3の順で作業は進んでいくのですが、デザインラフは人によって定義が変わります。

参考:
デザイン打ち合わせで失敗しない6つの方法~クライアント編

最後に校正時のチェックですが、デザインラフである程度の方針が固まっているはずなので、校正チェックはミス探しが主な作業になります。

方法とどのようなことに注意しなければいけないかは、以前お伝えしているので参考に。

校正の種類1.素読み
校正の種類2.突き合わせ
校正の種類3.読み合わせ

参考:
印刷後はヤバイ…校正で誤字脱字の誤植を見つける7つの方法

校正時のチェックと同様、原稿段階、ラフ段階でも間違いがないかチェックを行うことで、最終校正にまわった際のミスや漏れが少なくなります。

印刷発注の確認事項5.デザイン理由とイメージチェック

単純な間違いや抜け漏れ以外に、デザインがイメージと合わなかったり、思っていたものと違うデザインが出てくる場合があります。

もちろんデザイナーは、色の使い方、デザインの施し方を理由があって、意図的に行っています。

商業デザインは、ほとんどが理詰めで作られているはずなので、納得がいかないデザインやイメージの作り方だった場合は、「何となくダメ」とは言わずに、細かい部分のデザイン理由を聞いてみましょう。

その理由から修正箇所が明確になる場合があります。以下の点に注意して、理由を聞いてみてください。

・ロゴデザインがイメージに合っているか
・イメージカラーが適切に使われているか
・写真が見やすい、わかりやすいか
・文字の大きさは適切で読みやすいか
・ターゲットに対するイメージが合っているか
・訴求内容が明確にわかるか
・イラストの構図は意図したものになっているか

印刷発注の確認事項6.修正指示の出し方

もしチェックした内容に修正が必要な箇所があった場合は、印刷会社(デザイナー)に修正を依頼しましょう。

特に、デザインに対する修正出しは、口頭での修正指示では認識違いが出て、時間を浪費してしまう可能性があります。

印刷会社ではゲラ(校正刷り)に対しての修正は朱を入れると言い、印刷物に赤ペンを使って、修正記号を記した修正の指示を出します。

クライアントが修正記号を使う必要はありませんが、会社のプリンターで印刷物を刷り、赤ペンを使って修正指示を書き込むだけで、お互い認識ズレがなく、修正作業もスムーズに進みます。

注意点としては、恐らくスケジュール表にも記されるはずですが、校正の段階まで進むと、根本的なデザインの大幅修正は難しいということです。

これは、納期と修正内容と追加料金の有無で変わりますが、よほどのことがない限り、デザインそのものの修正は、校正段階前に真剣に検討すべきです。

また、修正指示は、なるべくまとめて出した方が、デザイナーが作業を効率的に進めることができるため、全体のクオリティをあげることができます。

どちらにしろチェックに時間はかかるため、早めに集中して行ってしまった方が良いでしょう。

印刷発注の確認事項7.印刷物の納品チェック

印刷物は場合によっては、クライアントの会社以外に納品されます。例えば、折込のための新聞取扱業者、出版社、ポスティング会社などです。

また、複数の拠点に分けて配送される場合もありますし、海外に郵送される場合もあります。

このような場合、必ず郵送前に担当者チェック用の印刷物が送られてくるはずです。または、完成品を持って仕上がりチェックを求めてくるはずです。

校正刷りや本紙校正で確認はしているはずなので、仕上がりイメージのズレはないと思います。

ここでチェックしなければいけないことは、郵送先に何部、いつ郵送されるかという確認です。

私の知り合いの印刷担当の方は、パンフレットを8箇所の拠点に2,000部ずつ送らなければいけないところを、ミスで1箇所に16,000部送ってしまったそうです……。

しかも、次の日は朝から展示会があり、パンフレットは絶対に必要でした。そこで、軽トラに乗って、16,000部の送付先に行き、14,000部を引き取って、展示会を行う拠点に行き、2,000部置いて、残りのパンフレットに再配送をかけました。

たまたま送ってしまった場所が、展示会の拠点と250kmしか離れていなかったから良かったようなものの……。

これは、クライアントの担当者も怒りと心配でクタクタになってしまいます。

印刷やデザイン発注を確実に成功させる確認事項まとめ

流れを追って、確認事項をまとめてみましたが、わかっているようで、意外と抜け漏れが発生したり、なぜか印刷会社やデザイナーに遠慮して、後から困るケースが多いのです。

印刷物は初めから完成された商品を購入する行為とは違います。

ゼロからものを作る行為なので、よほどその印刷会社との取引が何度もあり、自分たちのことをわかっている状態でない限り、「じゃあ、お任せ~。」とはなりません。

印刷物は、WEBサイトのデータとは違い、取り返しがつきません。そして、取り返しがつかないため、会社に損害を与えてしまう可能性もあります。

そうなってしまっては、「印刷会社のせいだ!」だけでは済まなくなってしまいます。

お互いが気持ち良い取引をするためにも、会社の大切な仕事を責任をもって完結するためにも、印刷物ができるまでのある程度の流れと重要な確認事項は、必ず押さえておいてください。

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