機械翻訳でここまでできる!マニュアル日英翻訳20の注意点

機械翻訳でここまでできる!マニュアル日英翻訳20の注意点

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この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

マニュアル作りに役立つ日英翻訳

グローバル化により、日本語のマニュアルを英語にする機会は確実に増えています。

前回は、海外のマニュアルを日本語化する際の流れや注意点のお話をしましたが、今回はその逆です。そして、最も多い日英翻訳に関してです。

参考:
需要が増大!マニュアルのローカライズ翻訳の流れと注意点

さて、いきなり上司から英語のマニュアルを渡されて、「これちょっと、英語に翻訳しといて。」と言われたことがある方は、少なくないはずです。

「学生時代は英語の成績は良かったけど、マニュアルの翻訳は量も多いし、そもそも難しい……。」

こんな時には、当たりをつけるために機械翻訳を使うことも一つの手です。ちょっとした日英、英日翻訳の際に、Google翻訳を使っている方も多いでしょう。

参考:
Google 翻訳

ただし機械翻訳は、上手く使わないと意味不明な英訳になってしまうくせ者です。出力された文章をそのまま上司に渡したら、絶対に怒られます。

そこで、日英機械翻訳をうまく行う際の注意点について、わかりやすく、ポイントを絞ってご紹介します。

日英機械翻訳の注意点1.日本語の特性と機械翻訳の特性を知る

Google 翻訳

日英翻訳のコツを紹介する前に、まずは日本語と英語の違い、人間の手による翻訳と機械翻訳の違いを説明します。

これらの特徴を知ることで、翻訳ソフトをより効果的に活用できます。下記の特徴を踏まえ、機械翻訳しやすいように日本語を書き換えましょう。

日本語と英語の違い

日本語 英語
あいまい、明言を避ける :直接的、断定的な表現
省略語(主語など)が多い :省略語が少ない
文が長くなりがち :比較的簡潔
無生物はほぼ主語にならない :無生物でもよく主語になる
結論が結び :結論が冒頭

このような特徴があるため、元になる日本語は、できるだけ簡潔で、断定的な文章を書く必要があります。

人間翻訳と機械翻訳の違い

人間翻訳 機械翻訳
行間を読むことができる :直接的、断定的な表現
省略語(主語など)が多い :行間を読むことができない
文脈から省略を補える :文脈から省略を補えない
原文に誤字脱字があっても訳せる :原文に誤字脱字があると訳せない

このような特徴があるため、元になる日本語は、できるだけ省略がなく、正確な文章を書く必要があります。

日英機械翻訳の注意点2.入力のルール

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次に、具体的な日本語書き換えのコツをご紹介します。人間なら意味を推量して訳せます。しかし、機械翻訳では融通が効きません。

1.なるべく漢字に変換する

英語と違い、単語と単語の間にスペースがない日本語は、ひらがなが多いと単語の切れ目がうまく判断できません。漢字に直せるところはなるべく漢字にしましょう。

きょうとあしたいこうとおもいます。

今日と(きょうと)明日行こうと思います。
京都(きょうと)明日行こうと思います。

2.漢字の誤りに注意する

同音異義語の漢字変換ミスも、機械翻訳ではそのまま解釈してしまいます。翻訳結果がおかしいと感じたら、漢字の誤りを確認してください。

意味深長
Meaningful

意味慎重
meaning carefully

3.長音記号はハイフンでなく「ー」を使う

長音「ー」の代わりにハイフンやダッシュ、マイナスが使われていないか注意しましょう。

オーダーメイドな靴
Custom-made shoes

オ-ダ-メイドな靴
Oh – da – maid shoes

4.略語は正しく書く

エアコン、パソコンなど大丈夫な単語もありますが、違和感を感じたら略語を使っていないか確認して下さい。頻繁に使う略語は、ユーザー辞書に登録するのもおすすめです。

コスパ
Cospa

コストパフォーマンス
Cost performance

5.文章を短くする

機械翻訳のコツとしてよく言われるのが、「文を短く切る」ことです。日本語は、1文に複数の話題を盛り込めますが、原則として、1文にはひとつの内容を書くことをおすすめします。

6.文章を分割し、接続詞や省略された主語を補う

大型台風の接近により、大気の状態が不安定であり、各航空会社が今日の便の欠航を発表している。

大型台風の接近により、大気の状態が不安定である。そのため、各航空会社が今日の便の欠航を発表している。

7.不要な言い回しを取り除く

「~ということ」「~ものである」「~したいと思う」などの言い回しは避け、簡潔に書きましょう。これは、読みやすい日本語の文書を書くコツでもあります。

焦っても良い結果は生まれないものである。

焦っても良い結果は生まれない。

日英機械翻訳の注意点3.文の意味を明確化

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人間であれば、曖昧な表現でもある程度推測できますが、機械にはできません。

また、日本語は曖昧表現が発達しており、状況に依存する度合いが高いため、主語が無かったり、「てにをは」があいまいでも意味が通ります。

しかし、英語は端的に表現する言語であるため、日英翻訳を正しくしたい場合は、英語に合わせた日本語の表現を意識的に使うようにしましょう。

1.重複表現を避ける

文章の重複は誤訳の元です。簡潔な表現を心がけましょう。

記入の際には注意事項をよく読んでから記入してください。

注意事項をよく読んでから記入してください。

2.具体的な動詞を使う

「~になる」「~を行う」「~する」といった動詞はなるべく使わず、限定的な意味の動詞を使いましょう。

眼鏡をする。

眼鏡をかける。

3.適切な助詞を使う

「てにをは」に気をつけるだけで、翻訳精度が格段にアップします。

特に、「ウサギは耳が長い」の「は」のように、主格を表さない「は」や、「子供達の帰った後に」の「の」のように、主格を表す「の」には注意してください。

長いのはウサギではなく、ウサギの耳です。帰ったのは子供達なので、子供達が帰った後に、が正しい表現です。

この分野に関する特許は取得が難しい。

この分野に関する特許の取得は難しい。

4.省略を補う

必要に応じて、省略されている主語や目的語、動詞を補うことで、より正確な翻訳ができます。

ご応募をお待ちしております。

皆様のご応募をお待ちしております。

5.形容詞、副詞の係り受けを明確にする

読み方によって、意味がどちらとも取れる文章は、語順を変えるなどして、明確に解釈できる文章にしましょう。

彼は新発売のお菓子と弁当を買った。

彼は弁当と新発売のお菓子を買った。

日英機械翻訳の注意点4.英語にしやすい表現に変更

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日本語として間違っていなくても、英訳しにくい表現があります。こうした表現は、同じ意味の別の語に書き換えることが効果的です。また、英語では無生物主語がよく見られます。

1.複合名詞・複合動詞を避ける

人間と違い、機械には、つながった意味の塊を分けて、読み取ることはできません。

発車時前方安全確認

発車時に前方の安全を確認する

2.無理な造語を避ける

「~的」「~性」「~化」などの無理な造語を使っても、機械にはそのニュアンスが認識されません。

コストパフオーマンス性に優れたパソコン
Cost puff O performance of the excellent personal computer

優れたコストパフォーマンスのパソコン
Excellent cost performance of the personal computer

3.無生物主語を使う

英語には無生物主語の表現があります。無生物が主語の場合は、それを意識した書き方にすると、きれいに翻訳されやすくなります。

マニュアルによって業務が効率化した。

マニュアルが業務の効率を上げた。

日英機械翻訳の注意点5.英語の後編集

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日本語には単数・複数や冠詞といった情報がないため、英語に翻訳した結果は、必要に応じて後編集が必要です。ここでは、後編集のポイントをご紹介します。

1.単数・複数の確認

原文に「多くの」や「三人の」といった複数を示す情報があるときには、複数形で翻訳されますが、特に情報がないものは単数・複数が適切に訳されない場合があります。

原文:教授が学生に対して哲学を講義している。
訳文:Professor is lecturing the philosophy to a student .
後編集:Professor is lecturing the philosophy to students .

2.冠詞の確認

定冠詞・不定冠詞の情報は、日本語からは判断できないため、翻訳後、特定のものには定冠詞をつけます。

原文:領収書を受け取った。
訳文:I received a receipt .
後編集:I received the receipt .

3.時制の一致

仮定文や現在完了形、過去完了形の文章の場合には時制に注意してください。

原文:子供だったころから私は彼のことを知っている。
訳文:I know him since I was a child .
後編集:I knew him since I was a child .

4.代名詞の確認

定冠詞・不定冠詞の情報は、日本語からは判断できないため、翻訳後、特定のものには定冠詞をつけます。

原文:回答ありがとうございます。
訳文:Thank you for an answer.
後編集:Thank you for your answer.

5.前置詞の確認

通常、各単語に意味素性を持たせて、最適な前置詞が使用されますが、文章によっては適切な前置詞が使われない場合もあるので、確認してください。

原文:この机は木から作られている。
訳文:This desk is made from wood .
後編集:This desk is made of wood .

日英機械翻訳の注意点まとめ

正確に、早く、日英翻訳を行えるのであれば、人が行った方が自然な文章になります。ただ、膨大な文章量の場合、すべてを手作業で、人が翻訳する労力は相当なものです。

うまく機械翻訳を織り交ぜながら、足りない部分を補う翻訳方法が、コスト的に適しているでしょう。

日本語と英語には、文章構造に違いがあるため、簡単に翻訳することは難しいのですが、それぞれの言語の特徴を知っておくことで、随分と日英翻訳が楽になります。

今回ご紹介した20の日英翻訳の注意点を活かして、うまく機械翻訳を使いこなしてください。

きっと、「機械翻訳ってこんなに使えるんだ!」と思ってもらえるはずです。

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